Excel マイナスになる時間の計算結果を表示するには?
セルに入力した数値データや日付データ、時刻データは、表示形式を設定することで、セル内のデータの値を変えずに見た目のみを変えることができます。覚えておくと便利なデータの装飾方法について詳しく学習しましょう。
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マイナスになる時間の計算結果を表示するには?
Excelのオプション
Excelでは日付や時間を シリアル値 という連続した値で管理しています。このシリアル値を計算することで、日付間の日数や、何時から何時までという時間の差を簡単に計算することができます。ただし標準のシリアル値では、マイナスの時間を表示することができません。
10:00から12:00を引くと、次のように「#####」と表示されます。
このような表示にせず、マイナスになる時間の計算結果をきちんと表示する場合は、 Excelのオプション を設定します。
■操作方法は下記のとおりです。
1.[ファイル]タブ→[オプション]をクリックします。
2.[Excelのオプション]を選択し、左側カテゴリから[詳細設定]を選択します。
3.[次のブックを計算するとき]欄の[1904年から計算する]にチェックを入れ、[OK]ボタンをクリックします。
《操作結果》
「-2:00」のように、時刻にマイナスを付けて表示することができます。
※「1904年から計算する」チェックボックスをオンにすると、シリアル値の開始が4年と1日だけ動きます。時間の計算には影響ありませんが、日付を入力しているときは注意が必要です。
※「1904年から計算する」は、Mac版Excelと互換性を保つために用意されているオプションです。Mac版のExcelでは、1904年1月2日のシリアル値が1として計算されます。
※参考
セルの入力した時間の差を求める場合は、ABS関数を利用することもできます。ABS関数は引数の絶対値を返す関数です。
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