Excel 24時間を超える時間を正しく表示するには?
セルに入力したデータは、表示形式を設定することで、セル内のデータの値を変えずに見た目のみを変えることができます。覚えておくと便利なデータの装飾方法について詳しく学習しましょう。
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24時間を超える時間を正しく表示するには?
ユーザー定義の表示形式
合計時間が 24 時間を越えてしまう場合は シリアル値 が関係し、日にちが繰り上がって正しく表示されません。 合計時間を正しく時間表示するには、ユーザー定義の表示形式 を使います。
次のような「出勤管理表」の勤務時間の合計を表示するセルの値が24時間を超える場合の合計時間を正しく表示してみましょう。
■操作方法は下記のとおりです。
1.合計時間を計算するセル([E20]セル)を選択します。
2.[ホーム]タブ→[数値]右下の↘ボタンをクリックします。
[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。
3.[表示形式]タブをクリックします。
4.[分類]項目から「ユーザー定義」を選択し、[種類]項目のテキストボックスに「[h]:mm」と入力します。
5.[OK]ボタンをクリックします。
《操作結果》
選択したセルの合計時間が24時間を超えても正しく表示されるようになりました。
※参考(時間の計算)
通常、時刻を入力するセルでは、初期設定で24時間表示の「時」を表す表示形式が設定されています。
時間の計算をする際、24時間以上の時間を正しく表示させたい場合には、表示形式の「ユーザー定義」で書式を設定する必要があります。書式記号を使った経過時間を表すそのほかの書式については、下記の表を参考にしてください。
【時刻の書式記号を使ったユーザー定義の応用例】
入力例 | 意味 | 表示例 |
---|---|---|
h:mm:ss A/P | AまたはPを付けて、時と分と秒を表示します | 3:01:01A |
h:mm AM/PM ※1 | AMまたはPMを付けて、時と分を表示します | 10:05AM |
[h]:mm ※2 | 24時間を超えても、時で表示します | 24:00 |
[mm]:ss ※3 | 60分を超えても、分で表示します | 61:01 |
[ss] | 60秒を超えても、秒で表示します | 61 |
※1.表示形式に AM または PM の文字が含まれる場合、時刻は 12 時間表示で表示されます。「AM」 および 「A」 は午前 0 時から正午までの時間を表し、「PM」 および 「P」 は正午から午前 0 時までの時間を表します。これらの文字が含まれていない場合は、24 時間表示が基準となります。
※2.時間計算などで24時間以上の時間を入力したい場合は、ユーザー定義の表示形式で時刻を表す「h」を「[ ]」で囲むと、24時間を超えた値を正しく表示することができます。
※3.[m]や[mm]は単独で使うと、月の意味が優先されます。分として使う場合には、「h」や「hh」の直後、あるいは「ss」の直前に表示して組み合わせて使います。
■関連ページ
- 表示形式とは
- ユーザー定義とは
- 表示形式を解除するには
- シリアル値とは
- 今日の日付を手早く入力する
- 現在の時刻を手早く入力する
- 日付・時刻の表示形式-日付を和暦で表示する
- 日付・時刻の表示形式-1桁の月や日付を2桁で表示する
- 日付・時刻の表示形式-日付と同じ曜日を表示する
- 日付・時刻の表示形式-日付と曜日を1つのセルにまとめて表示する
- 日付・時刻の表示形式-日付と曜日を1つのセルに2行で表示する
- 日付・時刻の表示形式-時間にAM/PMをつける
- 日付・時刻の表示形式-時給×時間の給与計算をする
- 日付・時刻の表示形式-2つの時刻間の差分を表示する
- 日付・時刻の表示形式-マイナスになる時間の計算結果を表示する