ユーザー定義について

ユーザー定義 とは、ユーザーが独自に作成した表示形式のことをいいます。

主に数値に単位を付けて表示したり、日付や時刻を独自の書式で表示したい場合（曜日だけの表示や24時間を超える時間数の表示なども含みます）に使います。
作成した表示形式は、「ユーザー定義」という分類に登録されて、ほかのセルにも利用することができます。
また、「ユーザー定義」の表示形式を利用する場合には、独自で表示形式を作成するために使われる「書式記号」の種類とその意味を知っておく必要があります。

《ユーザー定義》

数値の書式記号の種類とその意味

数値の書式記号の種類とその意味を確認しましょう。

【数値の書式記号とその意味】

書式記号	意味
＃	指定した「＃」の桁数で数値を表示します。セルの値が指定した桁数に満たない場合、「0」は表示されません。 （「# # #.# #」と指定すると、セルの値「7.5」は「7.5」と表示されます）
0	指定した「0」の桁数で数値を表示します。セルの値が指定した桁数に満たない場合は「0」を表示します。 （「000.00」と指定すると、セルの値「7.5」は「007.50」と表示されます）
?	整数部と小数部の余分なゼロが空白で表示されます。（主に、桁数の異なる複数の小数を揃えて表示する場合に使われます）
,	千単位の桁区切り記号として表します（＃または0で囲んだ場合）
;	書式部分を区切るときに使います
[赤]	値を[ ]で囲んだ色で表示します
"※1）	""で囲んだ文字列を表示します
￥	通貨記号を表します
－	マイナスを表します
＠	入力した文字列を＠の位置に挿入します

※1）
文字列は本来「"」（ダブルコーテーション）で囲む必要がありますが、空白スペースと次の記号は「"」で囲まなくても使用できます。　　　　
$　 +　 -　 / 　( )　 :　 !　 ^ 　~ 　&　 '　｛　｝　 <　>　 =


《「＃」「0」「？」の3つの記号の違い》
数値の書式記号には「＃」「0」「？」の3つの記号があります。いずれも桁を表わしますが、初めてこれらの記号を利用する場合には違いが分かりにくいです。それぞれの特徴を次のようにまとめましたので、参考にしてください。

• 「＃」は何も表示しません。
• 「0」は値のない桁に「0」を表示します。
• 「？」は空白を表示します。
• 整数の位に指定した書式記号の桁数よりも、入力した整数の位の桁数が多い場合は、すべての整数の位を表示します。
• 小数の位に指定した書式記号の桁数よりも、入力した小数の位の桁数が多い場合は、書式記号で設定した桁数に合わせて小数の位の桁数を四捨五入します。

日付の書式記号の種類とその意味

日付の書式記号の種類とその意味を確認しましょう。

【日付の書式記号とその意味】

書式記号	意味	表示例
yy	西暦を下2桁で表示します	23
yyyy	西暦を下4桁で表示します	2023
e	和暦の年を表示します	5
ee	和暦を２桁で表示します	05
g	元号をアルファベットの頭文字で表示します	R
gg	元号を漢字の先頭一文字で表示します	令
ggg	元号を表示します	令和
m	月を表示します	9
mm	１桁の月の場合、０を付けて２桁で表示します	09
mmm	月名を英語の略名で表示します	Sep
mmmm	月名を英語で表示します	September
mmmmm	月名を英語の頭文字で表示します	S
d	日付を表示します	5
dd	１桁の日の場合、０を付けて２桁で表示します	05
ddd	曜日を英語の略名で表示します	Wed
dddd	曜日を英語で表示します	Wednesday
aaa	曜日を漢字の頭文字で表示します	水
aaaa	曜日を漢字で表示します	水曜日

時刻の書式記号の種類とその意味

時刻の書式記号の種類とその意味を確認しましょう。

【時刻の書式記号とその意味】

書式記号	意味	表示例
h	0から24の範囲で、時を表示します	7
hh	１桁の場合、０を付けて２桁で時を表示します	07
m	0から59の範囲で、分を表示します	5
mm	１桁の場合、０を付けて２桁で分を表示します	05
s	0から59の範囲で、秒を表示します	3
ss	１桁の場合、０を付けて２桁で秒を表示します	03
A/P	AまたはPを付けて表示します	A
AM/PM	AMまたはPMを付けて表示します	AM

ユーザー定義の表示形式の設定

■操作方法は下記のとおりです。
１．設定するセルを選択します。
２．[ホーム]タブ→[数値]右下の↘ボタンをクリックします。

[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。
３．[表示形式]タブをクリックします。
４．[分類]項目から「ユーザー定義」を選択し、[種類]項目のテキストボックスに書式記号を使ったユーザー定義を作成します。
５．[OK]ボタンをクリックします。

ユーザー定義の削除

「ユーザー定義」で作成した独自の書式を削除したい場合には、[セルの書式設定]ダイアログボックス内で操作を行います。

■操作方法は下記の通りです。

1. [セルの書式設定]ダイアログボックスを表示し、[表示形式]タブをクリックします。
2. [分類]項目から「ユーザー定義」を選択し、[種類]項目の一覧から削除したい書式を選択し、[削除]ボタンをクリックします。
3. [OK]ボタンをクリックします。

※参考１.
※[種類]項目の一覧から書式を選択しても[削除]ボタンが押せなくなっている場合は、その書式が組み込まれている書式なので削除することができないことを表します。

※参考２．
削除したユーザー定義の表示形式が設定されていたセル（またはセル範囲）には、規定の標準の表示形式が適用されます。